骨董一品紹介 [米櫃] |
今回ご紹介するのは米櫃です。
トゥィジュと呼ばれ、豆櫃、胡麻櫃も含む穀物櫃の総称です。
パンダヂやトンケと違い、4本脚で立つ独得のスタイルの家具です。その脚は、鼠除けと言う大事な用のある髙脚です。
その中で、ご紹介の櫃は通例と比べ奥行きがかなり狭く、錠前用金具も付いてなくて、個性が際立ちます。
蓋と身の接点はすり減り、表面の黒漆は一部剥げ下地の赤みが出るくらい使い込まれた家具で、年代を強く感じます。
米櫃と言ういたって日常的な家具でありながら、静かな品格を感じます。
この機会に、手持のトゥィジュを数点並べます。
川口慈郎
2024年1月31日(水)~2月4日(日)
12:30~17:30 予約優先(kawabi.jp@gmail.com)
写真/米櫃w83.3 x d39.5 x h60.5㎝ 撮影/田中幹人