2022年 04月 10日
故全日根 絵画・造形展 |

画家志望だった若き全さんは、本格的に作陶を始めるに際し、沖縄・九州の窯場を巡って陶の芯を学んだと聞いています。その旅の中で沖縄の風景は強く印象に残ったようで帰郷後、油絵に描き残しています。絵筆をおく記念だったのでしょうか。
ですが、その絵ごころは終生変わらず、彼の陶作品は一貫して絵画性に満ち満ちています。ある時期造形性に傾斜したことがあり、ちょっと違った印象を受ける陶の一群がありました。今展ではそれらを中心に展示紹介させて頂きます。
造形的な花器、形も大きさも様々です。陶板一つ一つ全く異なる絵付けがされており、同一人物の作かと驚かされます。野性的な土瓶もあり綺麗に描かれた陶筺もあり、酒脱な色絵水指や南国風赤絵茶碗に、食器類も並びます。一味違った全さんワールドをお楽しみ頂きます様ご案内いたします。
2022年5月25日(水)~29日(日)
12:30~17:30 予約制 会期中無休
写真/田中幹人
by kawabi
| 2022-04-10 12:30
| 現代陶人