夏至の日 ともしび茶会を開きました

去る夏至の日、6月21日にともしび茶会を開きました。

以下、その時のご案内文を。

私共川口美術と友好関係にある韓国青松郡が、世界的組織スローシティに加盟して居り、昨秋スローシティ青松展を開催致しました。予想以上の多くの共感を頂きスローライフへの感心の深さを感じました。
この6月21日(土)夏至の日、日没を期して、電灯に頼らず、ともしびに依る茶会を開きます。広くはない庭ですが、その中に三ヶ所の茶席を工夫し、抹茶、煎茶、コーヒーの三種のお茶をお愉しみ頂きます。
ともしびは、韓国の朝鮮時代に使われた燈火器各種と、古青松白瓷の燈明皿をベースに当夜用に拵えた燈火器を使用致します。
原発が再稼働しない世を願い、一人一人がスローライフを一歩進めるキッカケになる事を願って、ご一緒に楽しくお過ごし頂きます様ご案内申し上げます。

日の暮れかけてきた6時すぎ、灯をともし始めました。2階もいつもと違う雰囲気に。庭の中央にはやぐらを組み、抹茶席としました。片庇では煎茶席を。ともしびのゆらぐ光、いいものです。コーヒー席は、庭入口の渡り廊下で。
気軽な立ち飲み席としましたが、光を囲み親密な雰囲気でした。
骨董の燈火器に加え、古い石瓦を受け皿にしたロウソクの明かりもあります。お席までのご案内はこんな手提燈で。

夜もふけ、どのお席でもお話が尽きず、皆様遅くまでお付き合い頂きました。

小さな空間で、お待たせしたり、すべてのお席にご案内できないこともありましたが、

ともしびのゆらぐ光のもと、お茶を楽しんで頂けたのではないかと思います。

扱いなれない火を使うことは不便でもあり、でも夜は本来このようなものなのだとあらためて感じました。原発のない世の中へ、、という願いもこめて開いたこの会でいつもの生活を見つめ直すことになりました。

ご来場、本当にありがとうございました。